“はい” とは言ったものの、何をどこに入れるための物なのかわからない私は、その機械を持ちながら周りの様子を伺っていた。 「タメなんだし、敬語なんて使わないで。」 隣の女の子が再び話し掛けてきた。 「わかった。」 「曲入れないの?」 これはカラオケの曲を入力するための機械だと、女の子の発言でわかった私は機械に視線を落とした。