その手で溶かして


チャラチャラとアクセサリーを揺らし、茶色い髪の集団を見て固まっている私。



私の通っていた高校にはこんな髪の毛の色をした子もいなければ、煙草を吸っている子だって見かけたことはない。



学校以外で会ったことがないからかもしれないけれど……



それにしても同じ歳とは思えない彼ら彼女らの雰囲気に圧倒されてしまう。



「真雪?大丈夫?」



「え、えぇ。」



大袈裟だって言われるかもしれないけれど、これは私にとって別世界に来たようだった。