もう、7年も前の話。
もう終わった話。
そう言い聞かせていること自体、まだ立ち直れていない証拠になってしまうのかもしれないけど。
頭をよぎった考えに俺は気付かないフリをした。
“きっとお父さんとお母さんも来てくれるよ”
そう言った姉貴は、一体どんな顔をしていたのだろうか。
…きっと、苦しそうで、哀しそうで。でもどこか吹っ切れているような切ない表情だったのだろう。
そんな考えを巡らせていた俺の足は、自然と学校ではない方向へと向かっていた。
そんな時間はないことは、百も承知だったけど。
どうしても、行っておきたい場所があった。
もう振り返らないと決めたあの日から、一度も行かなくなった場所。
その場所に着いた時、俺は小さく深呼吸をした。

