■ルナside■
あ、あの子…
そのまま家に帰る気分にはなれなくて、コンビニ前を通りかかった時。
サラサラとなびく、こげ茶色の髪が目に入った。
華奢な体に、大きめの瞳。白い肌に、小さな顔。
間違いなく、あの子だ。
入学式の時、隣の席だった。同じクラスの…名前は、覚えてないけど。
あの子の側には、確か金髪の男の子がいた。
こんな言い方したら失礼かもしれないけど、“類は友を呼ぶ”って感じ。
可愛い女の子の隣には、格好いい男の子。
カップル…なのかな?
別に、話しかけるつもりはない。
っていうか、そんな勇気がない。
そのままコンビニを通り過ぎて、大きな通りに入ろうとした時だった。
「あっ、あなた…」
後ろから声がして振り返れば、ちょうどコンビニから出てきたその子で。
手には…中にお弁当らしきものが入ったコンビニの袋。
「あたしのこと、分かる?」
その問いに、首だけを縦に振って答えれば
「良かった」
そう嬉しそうに笑うから、思わずドキッとした。

