ねぇ各務くん?
私たち、きっとまた逢えるよね…?
あの場所で、きっとまた歌えるよね…?
その時は…
また一緒に頑張ってくれる?
私の歌、聴いてくれる?
いつもみたいに笑顔で、
『最高だよ』
って褒めてくれるよね?
大丈夫。私、信じてる。
だって、想いは届くんだから…
そうでしょ?
それじゃあまた。元気でね…
詩野より――
とめどなく溢れ出す涙が文字を滲ませた。
詩野の想いが心の奥底にまで染み渡る。
ありがとう詩野…
本当に本当にありがとう…
今日もまた、十二月の夜空に流れ星が一つ。
「きっと…逢えますように…」
最後に僕は、行方のわからない流れ星に、そんな願いを乗せた。
届くかな…?
大好きな君の元へ……
きっとあれは…
僕と詩野を繋ぐ、未来への掛け橋なんだ。
そう強く信じ、僕は一人微笑んだ。
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