ただ好きだから


夏休みに入った

何もメールすることがない。
だからメールをしなかった。
1ヶ月以上しなかっただろう。
ちょこっとだけ
彼が恋しくなった。

だがある日
彼からメールが来た。
なんてことない宿題に関しての質問メール。

…でも
それでも嬉しかった。
こんな些細なことでまた喜んでいる私がいた。

9月になった

久々に見た彼は少し違った。
髪が茶色くなっていた。
私は黒い方が好きだった。

でもちょっと違う彼もまた
カッコよく見えた。

9月には文化祭と体育祭がある。
彼は面倒くさがって文化際準備をサボっていた。

でも私は無理やり仕事をやらせた。
最初は文句ばっかり言っていたが
ちゃんとやってくれた。

布を畳むのも2人でやってくれた。
片付けも一緒にやってくれた。

私が机を直している時
力がなくて持ち上げられなかった時

「危ない」
って言ってくれて
私の代わりにやってくれた。

恥ずかしくてすぐに顔が赤くなった。
だから「ありがとう」しか
言うことが出来なかった。

そんな自分を見て
周りのみんなは呆れた。
自分も自分自身に呆れてしまった。

こうして文化祭は静かに幕を閉じた

体育祭

彼は足が速かった。
リレーでもかっこよかった。

私は彼の走る姿を見るために
彼の走るのを待っていた。

彼がゴールに着く前
「頑張れ」
っと言おうとした。

でも言えなかった。
恥ずかしくて。

でも今回はツンツンしたくなかった。
だから私は自分から行動しようと思った。

“一緒に写真を撮る”

それが今日の目標だった。

だから一生懸命話しかけようとした。
普段なら普通に出来るのに
いざとなると出来ない私。

ある男子が力をかしてくれた。

2人で写真を撮る機会も作ってくれた。
でも私は恥ずかしがって
せっかくの機会をダメにした。

結局
Kも誘って3人で撮影。
でもすごく嬉しかった。
だからすぐにその写真を待ち受けにした。

携帯を開くたびに顔が赤くなる。
バカみたいだけど
これだけで幸せになった。