人なんて信じない。
愛だって信じない。



ずっと頑なに守り続けて来た私のポリシーをいとも簡単に崩した先生。



昨日と同じで焦らす指先。


でも昨日と違って…先生は私に何度も何度の愛を囁く。



学園では決して言わない甘い言葉がピアノの調べのように心地よく私の耳奥を擽る。



熱を孕んだ瞳が私を一途に見つめる。



私の迷宮の出口は先生の腕の中にあった。