「違うのか?」


羽鳥は俺にすら本音を言わない男。



「いつも人の立場になってお考えになるんですね~あなたは・・・最初は凄く
ウザく思っていました…あなたの俺を哀れむ同情心が・・・」


「は、羽鳥???」
いきなり羽鳥が俺の本音を吐いた。
長年…築いた二人の信頼関係が羽鳥の言葉で脆く崩れていった。


「お前…ビール一口で酔ってるのか?」



「いいえ酔っていません・・・もし…あなたが鈴羽様を手離すのなら…鈴羽様を
俺に下さい・・・」


「!!!?」



羽鳥に鈴羽を・・・???