おなじ月...《短編》




----プッ、プルルルルッ・・・プルルルルッ-ーーー




・・・だ、ダメ!!やっぱりダメ!!


絶対関わらない方がいいに決まってる・・・


あたしは2コールくらいさせて電話を切って、テーブルに置く。


すると携帯をテーブルに置いてすぐにあたしの携帯がバイブした。




「ウワッ!!」



思わず声が出る。


画面を見ると、さっき押した番号からの着信・・・





出て・・・みようか。






通話ボタンを押す。




「......」




「......」




「...あ、あたし...」




「あたしって?あたしあたし詐欺かなんか?」




「......」




「...で、どこのあたし?」




「...さっきのあたし」




「...フッ...なんだそれ。さっきのあたしは誰なの?」




「...サキ。3月14日生まれの確実なA型でピチピチの20歳...」




「...なるほど。」




研史の低い声を聞いてると、まるで呪文のようで・・・居心地がよくって。


さっきの月を見る姿とリンクして、胸の奥からコレでもかってくらいドキドキしだす。




「...あのさ、研史...」




「なに?」




「あたし、研史にまた逢いたい...」




気付いたら、そんなことを口走っていた。