おなじ月...《短編》




家に帰り、あたしはさっきの名刺をポケットから取り出した。




フロアマネージャーって・・・やっぱり夜の仕事だよね・・・


これをあたしに渡したってことは、連絡して来いよってこと・・だよね。


アイツ・・研史、二十歳って言ってた・・・


あたしと同じ歳じゃん。




同級生にはいないタイプ・・・


二十歳であの落ち着き・・・あのミステリアスな雰囲気・・・


大学生のあたしにしてみたら、夜の仕事の人ってダークナイメージしかない・・・


けど・・・正直、興味はある。





あたしはバッグから携帯を取り出して、何の迷いもなく名刺の裏に書かれた番号を押した。