おなじ月...《短編》




・・・今日で研史と逢わなくなって15日目。



研史の居ない生活に全く慣れない。


最近寝付きも悪いし、眠りも浅い。






はぁ・・・っと、寝付けないあたしはなんとなく空を眺めた。


今日も月が綺麗だよ・・・研史。




そんな事を思っていると、あたしの携帯が鳴った。


充電器に繋がったまま、携帯を見る。





...研史だぁ!!!




「もしもし!!!!研史?!何してたの?!」




「...テンション高っ!!ってか、おひさ~」




ううぅ・・・泣きそう。


研史だぁ・・・この声・・・あたしの大好きな研史だぁ!




「おひさ~じゃないよ!!なんで連絡ないの?!心配したんだからね??」




「...心配?なんで?」




「...なんでって、事故にでも遭ったのかなぁとか、好きな人できたのかなぁとか...」




「...好きな人いるしね?」




「...え?なに?」




「...だから、好きな人いるし」




「......」




・・・声が出なかった。


やっぱり、あたしに飽きたから、他に好きな人ができたんだ・・・


携帯を持つてがフルフルと震えるのがわかった。