｢いやいや...あたしの方が好きだし！！｣
｢何を仰いますやら...俺の方がアホみたいに好きやし？俺の“好き”を甘くみないでもらえる？｣
「へぇーーー。どれくらい“好き”なのかわかるように教えてよ」
「知りたい？」
「知りたい...」
「サキが好き過ぎて...ムカツクくらいサキが嫌い...」
「何それ...結局嫌いになってるし...！」
「...そやね。言葉って難しいから、今度身体でじっくり...」
「は？！...アホ！エロ！変態！！」
「全部褒め言葉...そんなに褒めんなって。照れるから...」
「褒めてないしっ！！」
「あ、そう？残念。...っつうか、明日からしばらくあんまり逢えないかもしれん」
「...え？どして？」
・・・バカップルの会話から突然テンションの下がる話になった。
「...今はまだ言えない。」
「しばらくってどれくらい？？」
「２週間...くらいかと。」
「...全く逢えないの？」
「おそらく...」
「...仕事の用事？それとも...」
・・・“それとも女？”って聞こうとしたけど、“女”ってフレーズはグッと飲み込んだ。
「仕事ではないんやけど...今はまだ話せない。っつうことで、仕事戻るから。メールはするから大丈夫やし。」
「...うん。絶対ね？用事終わったら...すぐ逢いに行くから。」
「わかった...」
