おなじ月...《短編》




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研史の彼女になって・・・


特にコレといってそれまでと変わったことはなく。


生活時間が真逆すぎて、デートとかできない。




大学が終われば研史の家に行って、研史が起きるまでゴリと遊ぶ。




・・・あ、一つだけ変わった事が。


研史が起きてから、まず一番に呼ぶのが、ゴリではなくあたしになった。




「おはよ。サキ...おいで」




あたしは、すぐに研史に抱きしめてもらいに研史の元に行く。




チュって、触れるだけのキスをして・・・


研史はあたしを抱きしめる。




「サキ...」



優しい、低い声で名前を呼ばれるともう研史しか見えなくなってて。


そのまま優しいセックスを味わう。


研史の唇が、指が、あたしの身体をなぞるだけで全身がゾクゾクする。


研史と繋がってしまうと、もうあたしの理性やらなにやらはぶっ飛んでしまって、


本能のまま・・・





「めっちゃ、色っぽい...サキのそういうトコ...好きやで?」



ちょっと意地悪な顔をして研史は言う。





研史はいつもあたしの中で果てる。





あぁ・・・もう、“好き”通り越して・・・“愛”だ・・・


繋がったままそんな事を考えてると、




「サキ...好きすぎる...っつうか、むしろ“愛”やね」





研史は、透視ができるみたい。


あたしが思うこと、考える事をすべて見透かされてる・・・