「ははっ、あはははっ、燃えろ、魔物は燃えろ!みんないなくなりゃあいいんだよ!」



高鳴る笑い声。


赤から黒になった体を女は踏みしめ、遊ぶように足ですりつぶした。


「はは、っ、づ、はっ、あはは、はははーっ」


煙を吸いすぎたか、もはや快活ではない笑い声。


足は以前、焼けた体をいたぶる。


皮膚と肉が裂けて、こんがりとした中身が顔を出す。


それを女は更に足でぐちゃぐちゃにした。


「憎い憎い憎い!五臓六腑を解体しようがまだ憎いわ!」


憎しみは消えない。きっといくらやっても消えてくれないだろう。