得たなら使う。使うならば己のために。 心の雨を晴らしたかった。 いつも泣き叫んでいる心を楽にしたかった。 だから殺す。 だから殺した。 殺したいんだ。一掃したい。それこそゴミのように、害虫のように、あぶって焼いて燃やしてわざと火力を弱くしもて遊んで炭になるまで灰になるまで喚いても悲鳴をあげても助けず笑い貶して罵り喝采をし嘲笑しまた貶して燃やして燃やして燃やして燃やしたい――! 「全部無くなれえぇぇ!」