「つきましては、私率いる零師団が向かいたく思います。城の警備は薄くなりますが、何よりもまず奴らを根絶やしにするのが先決。

奴らが我らの地に足を踏み入れようものなら、大地共々殺されてしまう。――ですから、出撃の許可を」


「構わない。主の好きなようにしろ」


「はっ。王の御心のままに」


頭を深くさげ、謁見の間を後にした。


石造りの日の光が当たらぬ廊下を歩く。


王はもうダメだろうと感じた。


生きる屍とはよく言う。あれでは、食事をとらぬまま自然と餓死してしまうだろう。