泣きそうな声で影利が言った。

「すまん」

パンっ!!

部屋の奥から桜姫が出てきた。

「....裕太さん、私は一つ聞きたいことが有ります」

真剣な顔の桜姫。

「はい何でしょうか?」

「貴方はなぜ戦うのですか...」

桜姫の質問に言葉を詰まらせる裕太。

「俺は....」

頭の中で今までの記憶が交差する。

「.......。」

じっと裕太のことを見ている桜姫。

「俺は!!この世界を...あるべき姿にしたい」

まっすぐに桜姫を見つめる裕太。

「あるべき姿とは?」

「今この世は狭っ苦しい日の本という世界だけしか見ていない...それじゃだめだと思うんだ俺は...だから!!この世界を一つにするため俺は戦う!!それだけだ!!」

大声で叫んだ裕太。

「....わかりました、私たち一軍は如月裕太を主と認めましょう」

微笑む桜姫。

「よしっ!!そうと決まったら宴だ!!」

力さんが俺の背中に手をまわしてきた。

「ここはやはり、美酒でしょ姫?」

うれしそうにしている麗美。

「そうですね」

こうして俺は何故かこの一群の主になってしまいました。

ポンッ。

誰かが肩をたたいた。

「頑張ろう一緒に(ニコ)」

影利君が肩をたたいたようだ。

「うん....」

俺は思う...これで少しは家康さんの力になれると...。

そして...。

この世界を変えるために使おう。