「別に大丈夫だよ。なっ裕太」

「そうだぜ」

「ありがと....。」

「も~泣くなよ。」

「だ...だって...グス」

アハハと笑いあう三人。

「そういえば...彌琴何で歩けてるわけ?」

「僕にもよくわからない...」

「もう~自分でもわからないのかよ~」

「んっ!!それって...」

「それに何でみんな僕が歩いてることに気付かないんだろ...」

「「「.........」」」

しばらくの沈黙...。

「たぶんあれだよ...」

「あれって何だよ。」

不機嫌そうに言う。裕太

「みんな気づかないフリしてるんだよ...たぶん。」

「何を根拠に言ってるんだよ。」

「だって...可笑しいじゃん...ね。」

びくびくしながら言う康宏。

「なんかこう、嫌な予感がするんだ..」

こわばった顔をする彌琴。

「変なこと言うなよ!!」

「そうだな....っ!!」

頭を抱えて床に倒れた裕太

「うっ...う..頭がいた..い」

=今日は、いい天気だね。=

裕太の頭の中で声がする。

「裕太!!うっ!!」

ドサッと倒れた。彌琴

=拙者今日は外に散策に行きたいでござる=

「だ..だれ?」

そのまま気を失った彌琴。

「うっ...はぁはぁ..。」

裕太も気を失った。

「お...俺っ!!」

=お前よく働くべな~=

「誰だよ..このおっさん」

康宏も気を失った。

三人は、廊下で倒れていた。けれども誰も助けようとしない。

そして一人づつ、きらきらと輝き始めた。

「おい!!大丈夫か?」

鬼村が心配そうに近づいてきた。

「なんだこれ..どうして輝いているんだ。」

裕太を抱き抱えながら言った。

「おい!!返事をしろ!!」

裕太・彌琴・康宏の順で消えていく。

「如月!!天宮!!花園!!」

信じられないと言う顔をする。

「なんなんだこれは...っ!!。」

とつぜん頭に激痛が走った。

「くそ...」

=何だ...お前か...=

「人の声....。」

うなだれるように倒れた。