「楽しいよ」
「楽しいって?」
「月も宇宙も」
まるで、行ったことがあるような。
「ボク行ったことないし」
「馬鹿。行ったことないから、良いんじゃん」
「…なんで」
「じゃあ、もし実際に君が月に行ったとして。もし、ウサギじゃなくてチャラ男がいたらどう?」
「……ヤダ」
「だっろー?夢が壊れるじゃん」
つーか、月にチャラ男なんてどう考えてもいるわけないじゃん。
「……チャラ男って」
ああ、なんか……つぼった。
「やっぱ金髪なんかな…っ」
「いや、黒髪」
「…ぶはっ!」
暗い闇に響く笑い声。
近所迷惑になるかな。いやでも、皆寝てるか。


