ナンパ男との恋3

そう考えると、
朝から あかりさんが
押しかけてきてくれた事に
感謝してしまう。

こういう事でもないと
輝樹と デートらしい事できないし・・・


チケットを買い
映画館の中へ入ると
休日というだけあって
中は 満席に近い・・・

唯一、空いてる席を見つけたけど・・・

隣同士じゃなく、

私と輝樹の間に
女性2人が座っている。

「こんな多いなら
別のとこ行けばよかったな。
まぁ・・・
立ち見よりマシだろ?」

「うん・・・」

それぞれの席に座り
映画が始まるのを待つけど
これじゃ・・・
1人で観に来てる気分だよ・・

せっかく映画観にきたのに
隣同士に座って見れないなんて・・・

神様を恨んでしまいそうだ。

しかも、こういう時に限って
ホラーだし・・・

きゃー!とか言って
輝樹の手握ったりさ・・・
ちょっと
女の子ぶって
抱きついてみたりさ・・



したかったなぁ・・・