ナンパ男との恋3

「ん?決まった?」

「う、ううん!まだ・・・」


手にとっていた4万の枕を
とっさに戻すと

また、それを手に取る輝樹・・

「これに決めたんじゃねぇの?」

「ううん?違う違う」


「何で?」

何でって・・・・


「ほら・・少し小さいかな・・とか・・」


「ちょうどいいじゃん?」


「あ、うん・・だけど・・」


「だけど?」

値段が・・・・

なんて言えない・・・。


「じゃあ、春菜
この柄どう思う?」


黒っぽい生地に
シャボン玉のような絵があって
キラキラしてて・・・


「可愛いと思う・・」

「うん、じゃあ
これで決まりな?」

「え、あ・・・」

近くの店員さんを呼び

「これ、新品出して?」

「ありがとうございます。
かしこまりました」


よ・・・4万もする枕・・