あ・・・これなら
ちょうどいいかも・・
これにしよ。
「これでいい」
「は?冗談だろ?」
「え・・?」
「何でそれがいいわけ?」
「何でって・・・
大きさと形が ちょうどいいかな・・って・・」
「俺は?」
「え?あ・・じ、じゃあ
輝樹も同じの・・」
「はぁ・・・。」
同じものを2つ手に取った私の姿を見ながら
呆れたような ため息をつく・・。
「俺は、春菜と一緒の枕で寝たいんだけど?」
「・・?一緒のだよ?」
「いやいや、そういう意味じゃなくて。
1つに2人がいいんだけど?」
「1つに2人・・?」
「そっ、意味分かる?」
そう言いながら
隣の 2人で使えそうな枕の方を指差した。
ようやく輝樹の言ってる意味が理解できた・・・
「春菜が嫌なら仕方ないけど?」
「そ、そんな嫌なんて
とんでもない!」
「そう?んじゃ
そっちから選んで?」
「う、うん」
これとか・・・
2人で並んで寝れるけど
さすがに ハート柄は・・・
これは・・・
ちょっと大きすぎるし・・
あっ!これ・・・
ちょうどいいかも。
「これ・・・・」
と、輝樹に見せようとした時
思わず 自分の目を疑ってしまった・・・
よ・・・4万!?
この枕1つで 4万!?



