どうしよう・・・
このままじゃ・・・
また、
うまくいかなくなっちゃう・・
「輝樹・・・・
寝ちゃった・・?」
・・・・・・
不安が どんどん
押し寄せてくる・・・。
「輝樹・・・・・」
泣きそうになる自分を押し殺すように
輝樹の顔を覗き込むと
「あーもう、何だよ?」
目が開き
私の方に顔を向けた。
「嫌いにならないで・・」
「はぁ・・・・。
こんな事で 嫌いになれたら
苦労しねぇっつーの」
大きなため息をつきながら
私の頭に手を置くと
「あのな、
俺、独占欲強いんだよね。
意味分かるか?」
「分かる・・・」
「はぁ・・・。
分かってねぇだろ?」
呆れたように そう言いながら
「春菜に言っても
仕方ねぇか・・・
つーか・・・お前 ほんっと
卑怯だよなぁ・・・」
「卑怯・・・・って・・」
「んなツラして
嫌いにならないでって
確信犯だろ?」
「卑怯の後は 確信犯って
意味分かんない・・・」
「ほら、寝るぞ。
一緒に寝るんだろ?」
「あ、うん・・・」



