君ニ恋シテル

私はケーキを箱につめ終わると、蓋を閉めた。

よし、やっとつめ終わった。

この店でこんな大量にケーキが売れたのって初めてじゃないかな?

ガラスケースの中は、苺ショートとチョコレートケーキのところだけがすっきりとなくなった。


「お疲れ様」

「あっ、はい、時間かかっちゃって…」

わっ…てっちゃんにお疲れ様って言われちゃった…。


「ううん、ありがとうね」

キュン…

笑顔が…す、素敵。

この笑顔を見せてくれるなら、私は何個でもケーキを箱につめたい、そう思った。