君ニ恋シテル

「浩ちゃんに内緒で来たんですか?」

私がケーキを箱につめていると、亜紀ちゃんが逞くんに話しかけた。

「うん、そう。
急にケーキ食べたくなっちゃってさ、イベント終わった後すきを見て抜け出してきたんだ。」

「へー、よくバレずに」

「まあね、浩ちゃん巻くのは簡単!」

「わー!さすが逞!」


得意気に話す逞くんに、亜紀ちゃんは大袈裟に拍手をする。


亜紀ちゃん…いつの間にかタメ口だし、馴染んでるし、呼び捨てだし!

凄すぎる…。

亜紀ちゃんのこういうところ羨ましいって思う。

すぐ誰とでも仲良くなれちゃうところ。