君ニ恋シテル

私は大慌てでケーキをガラスケースから取り出そうと頑張る。

ひ、ひえー。
普段全然お客来なくてやってないからテキパキ動けないよぉ…。

「あっ、そんなに慌てなくて大丈夫だから…。
ごめんね、いっぱい頼んじゃって」

「い、いいえ!大丈夫です…」

てっちゃん優しい…。


「うん、ゆっくりでいいからね」

逞くんも笑顔でそう言ってくれた。

「あ、ありがとうございます!」


二人とも優しすぎる…。

私はおぼつかない手付きでなんとかケーキを取り出した。