君ニ恋シテル




でも亜紀ちゃん…私のために、一生懸命やってくれてたんだよね。


「亜紀ちゃん、ほんとにありがとう」

「なになに、どうしたの、そんな急に改まって」

「だって…ほんとに亜紀ちゃんのお陰だもん」

あの時亜紀ちゃんが来てくれなかったら、あの言葉を言ってくれなかったら…
イベントに行けたのは、全部亜紀ちゃんのお陰だ。


「もう!これくらい当たり前でしょ。親友なんだから!」

亜紀ちゃんは満面の笑みでそう言った。

親友………嬉しい。
涙が出そう…。

「あ、亜紀ちゃん…」

「あー、はいはい、泣かない、泣かない」

亜紀ちゃんは涙目になった私を見て、ポンポンと優しく頭を撫でてくれた。

その手のあたたかさに、涙がこぼれる。

今日は亜紀ちゃんの前で二回も泣いてしまった。

亜紀ちゃんとの深い友情に改めて感謝し、私は笑顔で涙を拭った。