君ニ恋シテル

次の日。12月25日。



何故か亜紀ちゃんから、てっちゃんと2人揃ってファミレスに来てって連絡があった。

だから今は、公園でてっちゃんと待ち合わせ中。


ちょっと早く来すぎちゃった。

やっぱりもう冬だね。肌寒い。風が冷たい。
はあっと、手に息を吹きかける。


すると、向こうからてっちゃんが歩いてくるのが見えた。
ベンチから立ち上がり、手を振る。

お揃いのネックレスにお揃いの指輪。
なんだかちょっと、照れくさい…。


「優奈ちゃん、遅くなってごめん」

「ううん、全然大丈夫だよ~」

私が勝手に早く来てただけだから。
少しでも、早く会えたらいいな…なんて思って。
それに、てっちゃんも待ち合わせ時間よりじゅうぶん早い。


「じゃあ行こうか」

「うん」

歩き出すと、すぐにてっちゃんが手を繋いできた。

…っ。


「寒かったでしょ?手、冷たい」

「…ちょっとだけ、寒かったかな」

うわぁ…どうしよう。照れる…。


「こうしてたら、あったかくなるよ」

「ありがと…」

もう、ダメです…。一瞬でじゅうぶんあったまったよ。


本当に、恋人同士になったんだなぁ…。
しみじみと、実感する。
幸せだなぁ…。


それにしても、亜紀ちゃんはなんで2人揃って来てなんて言ったんだろ?

しばらく歩くと、いつものファミレスに到着した。


「みんな集まってるかな?」

「どうだろうね」

そんなことを話しながら扉を開けると…