君ニ恋シテル

『おーい!優奈聞いてる!?』

「っ!ごめんごめん…」

つい思い出してほんわかしちゃってた…。


『だーかーらー!明日絶対持ってきてよね?テディベア二人の並べて見てみたい!絶対可愛い~』

「わかったよ。持って行くね」

『徹平にも、あ、“彼氏”にもそのこと伝えといてねっ。ちゃんと指輪もネックレスもしてくるように!』

「…っ。うん」

彼氏って響き…なんか照れるな。


『ついに徹平と優奈が恋人同士かぁー。長かったなぁ。でもこれってほんと凄いことだよね』

「うん…自分でも信じられないよ」

『おめでとう。夢が叶ったね』

「亜紀ちゃん…」

っ、泣きそう…。


『ほら、泣かないのー!じゃあ明日ファミレスでね。また話聞かせて』

「うん、また明日」

電話を切り、しみじみと喜びを噛み締める。
夢が叶ったんだ…私、これからは片思いじゃなくて、ちゃんとてっちゃんの彼女なんだよね。