君ニ恋シテル

「そ、そういえば…なんで指輪のサイズわかったの?」

そんな恥ずかしさを紛らわすように、咄嗟に出た言葉。
でも、気になってたのは本当。
だって、指輪のサイズ、ぴったりだったから。


「前にみんなで出掛けた時、指輪見てたでしょ?」

あ…あの時。夏にみんなで出掛けた時…覚えてくれてたんだ。
その時に、私がピンクゴールドが好きって言ってたのも、覚えててくれたみたい。

嬉しいな…。



赤くなった頬に白い息。
目を見て、微笑みあった。



「少し歩こうか」

「うん」

私は笑顔で頷く。


イルミネーションの中、自然と二人の手が重なり合う。





私…今世界で一番幸せだよ…。