君ニ恋シテル

一瞬、何が起きたのかわからなかった。


ざわつく街並み。
煌めくイルミネーション。
静かに降る雪。


全てが止まったような気がした。



「俺と付き合ってください」



パチンと弾かれたように、時が動き出す。


涙が溢れた。


「優奈ちゃん?」

「…っ」

嬉しくて、信じられなくて…。
昨日から何度も思った。夢じゃないよね?って。
もしも夢だったらどうしようって怖くて。