心の中で納得し、私はまた口を開く。
「…あの、また昨日と同じように、てっちゃんの部屋を探しに行くんだよね?」
「…ええ、そうよ」
百合香ちゃんの気持ちは凄く嬉しい…でもそれは危険すぎるよ。
「今度は絶対大丈夫よ。捕まらないわ」
私の心を読んだかのように、百合香ちゃんは言葉を続けた。
「あ、あのね。部屋まで行くのは危ないから…私、普通に電話で呼び出すよ」
これ以上百合香ちゃんに危ない目にあってほしくない。
呼び出すのは恥ずかしいけど、誕生日当日だし、どうしても今日渡したい…。
「…なんですって?」
静かな声で呟く百合香ちゃん。
「え…だから、私自分で呼び出すから大丈…」
「ダメよっ!!」
私が言葉を言い終わる前に、百合香ちゃんの大きな声が遮った。
瞬間、部屋が静寂に包まれた。
呆気にとられ、ただただ百合香ちゃんを見つめる。
それは亜紀ちゃんも同じだった。
目を丸くして百合香ちゃんを見つめている。
あまりにも…百合香ちゃんの声が真剣だったから。
「…ゆうにゃん、あなた今から徹平くんに告白するのよ?私が呼び出しに行ってる間、心の準備でもしておきなさいな」
「あっ…百合香ちゃん、私告白はまだ…」
…っ。
無理、と言葉を続けようとしたのに、百合香ちゃんの鋭い視線に、何も言えなくなってしまった。
『無理なんて言わせない』
百合香ちゃんの目はそう言っていた。
こんなに一生懸命になってくれてるのに、悪いなとは思ってる。
だけど…告白はまだ無理だよ。
「小沢ちゃん、マジでやめときなって!いくら優しい浩ちゃんでも怒るかもよ?目つけられて、ブラックリストに登録されちゃうかも!」
さっきまで成り行きを見守っていた亜紀ちゃんが、ベッドから起き上がり話し出す。
ブラックリストって…。
あるのかな?
でも、あってもなくても…目つけられたりでもしたら、大変なことだよね。
「…イヤよ!」
拳をグッと握り、俯く百合香ちゃん。
えっ…百合香ちゃん、声…震えてる…?
「あっ!百合香ちゃん!」
「小沢ちゃん!」
止める間もなく、百合香ちゃんは勢いよく部屋を飛び出して行ってしまった。
「…あの、また昨日と同じように、てっちゃんの部屋を探しに行くんだよね?」
「…ええ、そうよ」
百合香ちゃんの気持ちは凄く嬉しい…でもそれは危険すぎるよ。
「今度は絶対大丈夫よ。捕まらないわ」
私の心を読んだかのように、百合香ちゃんは言葉を続けた。
「あ、あのね。部屋まで行くのは危ないから…私、普通に電話で呼び出すよ」
これ以上百合香ちゃんに危ない目にあってほしくない。
呼び出すのは恥ずかしいけど、誕生日当日だし、どうしても今日渡したい…。
「…なんですって?」
静かな声で呟く百合香ちゃん。
「え…だから、私自分で呼び出すから大丈…」
「ダメよっ!!」
私が言葉を言い終わる前に、百合香ちゃんの大きな声が遮った。
瞬間、部屋が静寂に包まれた。
呆気にとられ、ただただ百合香ちゃんを見つめる。
それは亜紀ちゃんも同じだった。
目を丸くして百合香ちゃんを見つめている。
あまりにも…百合香ちゃんの声が真剣だったから。
「…ゆうにゃん、あなた今から徹平くんに告白するのよ?私が呼び出しに行ってる間、心の準備でもしておきなさいな」
「あっ…百合香ちゃん、私告白はまだ…」
…っ。
無理、と言葉を続けようとしたのに、百合香ちゃんの鋭い視線に、何も言えなくなってしまった。
『無理なんて言わせない』
百合香ちゃんの目はそう言っていた。
こんなに一生懸命になってくれてるのに、悪いなとは思ってる。
だけど…告白はまだ無理だよ。
「小沢ちゃん、マジでやめときなって!いくら優しい浩ちゃんでも怒るかもよ?目つけられて、ブラックリストに登録されちゃうかも!」
さっきまで成り行きを見守っていた亜紀ちゃんが、ベッドから起き上がり話し出す。
ブラックリストって…。
あるのかな?
でも、あってもなくても…目つけられたりでもしたら、大変なことだよね。
「…イヤよ!」
拳をグッと握り、俯く百合香ちゃん。
えっ…百合香ちゃん、声…震えてる…?
「あっ!百合香ちゃん!」
「小沢ちゃん!」
止める間もなく、百合香ちゃんは勢いよく部屋を飛び出して行ってしまった。



