君ニ恋シテル

そして、ケーキがステージから片付けられると…

「でわ続けて次の企画!プロポーズの言葉を徹平と逞に言ってもらいます企画ー!!」

浩ちゃんが元気よく言う。


「はい、でわクジを引いて下さい!当たった超ラッキーな人にはステージに立ってもらいます!」

浩ちゃんの声が響く中、私達はクジを引いた。


クジには番号が書いていて、私が引いたのは1番だった。


「当たってほしいなぁー!」

ワクワクした様子で話す亜紀ちゃん。


「でもステージに立つなんて恥ずかしいわ」

と、対照的な百合香ちゃん。

私も当たってほしいけど、ステージに立つのはちょっと恥ずかしいかも…。


しかも当たるのはたったの2人。
てっちゃんと逞くんにそれぞれ1人だけ。

当たった子はかなりのラッキーガールだ。


と、思っていたのに…

「でわ一気に発表します!逞にプロポーズの言葉を言ってもらう人は3番の人!徹平は1番の人です!当たった2人、ステージにどうぞ!」


えっ…?

今、浩ちゃん1番って…。

嘘……!


「優奈っ!1番じゃなかった!?」

亜紀ちゃんが興奮して言う。
百合香ちゃんは驚きのあまりか固まっている。

聞き間違いじゃない、確かに1番って言ったんだ…信じられない。


「きゃあー!私、3番!」

もう一人の当たった子が大きな声で叫んだ。
その子は嬉しそうに立ち上がると、足早にステージへと向かう。


「いいなー!優奈も早くステージ行きなっ!」

「う、うん」

亜紀ちゃんに促され席を立つも、緊張で足がガタガタ震えた。


ヤバイどうしよう…こんなんでステージなんて立てないよ。


ステージの方を見ると、てっちゃんと目が合った。

てっちゃんは一瞬驚いたようなハッとした表情を見せるも…すぐに優しく微笑んでくれた。

大好きな、あの笑顔。


その笑顔を見た瞬間、少し緊張が和らぐ。