「ねえ優奈、徹平とお化け屋敷で何してたのか教えてよぉ」
急に亜紀ちゃんに話しかけられ、ぐるぐるしていた思考がストップする。
「亜紀ちゃん…声大きいよ。何もしてないってさっきも言ったじゃん…」
「えー、でもでも暗闇で2人きりだし…手繋ぐくらいしたかなぁーって」
少し声のボリュームを落としつつ、楽しそうに話す亜紀ちゃん。
「つ、繋いでないもんっ」
ほんとは繋いだけど…恥ずかしくて思わず否定してしまう。
「つまんないのー」
つまんなくていいもん…。
亜紀ちゃんの言葉に、私は心の中で返事をした。
「ゆうにゃん、徹平くんと2人だったの?」
「あっ…うん。私、グループの人とはぐれちゃって、てっちゃんもペアの子とはぐれちゃったみたいで…偶然一緒になったんだ」
「そう…」
百合香ちゃんはそれ以上何も言わず、黙りこんでしまった。
なんとなく、重い空気が流れる。
気のせいかもしれないけど…百合香ちゃんの顔が曇った気がした。
「小沢ちゃんだって浩ちゃんと2人きりだったじゃん!しかも気まずくなかったんでしょ?2人でどんな会話したの?っていうか、お姫様抱っこされちゃってるしー!」
その空気を吹き飛ばすかのように、亜紀ちゃんの明るい声が響く。
「どっ、どうだったって何もないわよ!お姫様抱っこだって好きでされたわけじゃないわ!」
「えー!ちょっとときめいちゃったりしたんじゃないのー?なんか浩ちゃんめっちゃ優しい人っぽいしさぁ」
「バカおっしゃい!ないわよ!私が浩ちゃん嫌いなの知っているでしょ!」
「えー、でもほんと浩ちゃん良い人そうだけどなぁ。人気ある理由わかった気がするもん。ねっ、優奈」
「えっ…あっ、うん。そうだね。優しい人だと思う」
やっぱり…気のせいだったのかも。
いつもの百合香ちゃんだ。
急に亜紀ちゃんに話しかけられ、ぐるぐるしていた思考がストップする。
「亜紀ちゃん…声大きいよ。何もしてないってさっきも言ったじゃん…」
「えー、でもでも暗闇で2人きりだし…手繋ぐくらいしたかなぁーって」
少し声のボリュームを落としつつ、楽しそうに話す亜紀ちゃん。
「つ、繋いでないもんっ」
ほんとは繋いだけど…恥ずかしくて思わず否定してしまう。
「つまんないのー」
つまんなくていいもん…。
亜紀ちゃんの言葉に、私は心の中で返事をした。
「ゆうにゃん、徹平くんと2人だったの?」
「あっ…うん。私、グループの人とはぐれちゃって、てっちゃんもペアの子とはぐれちゃったみたいで…偶然一緒になったんだ」
「そう…」
百合香ちゃんはそれ以上何も言わず、黙りこんでしまった。
なんとなく、重い空気が流れる。
気のせいかもしれないけど…百合香ちゃんの顔が曇った気がした。
「小沢ちゃんだって浩ちゃんと2人きりだったじゃん!しかも気まずくなかったんでしょ?2人でどんな会話したの?っていうか、お姫様抱っこされちゃってるしー!」
その空気を吹き飛ばすかのように、亜紀ちゃんの明るい声が響く。
「どっ、どうだったって何もないわよ!お姫様抱っこだって好きでされたわけじゃないわ!」
「えー!ちょっとときめいちゃったりしたんじゃないのー?なんか浩ちゃんめっちゃ優しい人っぽいしさぁ」
「バカおっしゃい!ないわよ!私が浩ちゃん嫌いなの知っているでしょ!」
「えー、でもほんと浩ちゃん良い人そうだけどなぁ。人気ある理由わかった気がするもん。ねっ、優奈」
「えっ…あっ、うん。そうだね。優しい人だと思う」
やっぱり…気のせいだったのかも。
いつもの百合香ちゃんだ。



