君ニ恋シテル

…と、

「あっ!優奈ー!徹平ー!やっと出て来たぁー!もうみんな待ってたよー!」

そう言いながら、少し向こうから亜紀ちゃんが駆け寄って来た。



「そんなに遅かった?」

「遅いよー!しかも二人ペアじゃなかったのにさぁ。こそこそ何してたのー?」

「なっ、何もしてないし!!私もてっちゃんも一緒だった人とはぐれちゃって、それで…」

「ふーん、怪しいー!…って、それより小沢ちゃんが大変なの!」

ニヤケ顔だった亜紀ちゃんが急に血相を変えた。


百合香ちゃんが…?

私とてっちゃんは顔を見合わせた。

亜紀ちゃんの話によると、百合香ちゃんはお化け屋敷で倒れてしまったらしい。


大丈夫かな…。


私達は急いで百合香ちゃんの元へと向かった。