君ニ恋シテル



「優奈、もう芸能人と一般人って関係じゃないんだから、自信持っていきなよ!」

「そうだよ優奈ちゃん!頑張って!」

「う、うん」

亜紀ちゃんと洋祐くんの力強い言葉に背中を押される。


だけど…私の中のてっちゃんはまだまだ芸能人。

これから仲良くなれるかな…?

なりたいな。

まだ今は、ぼんやりと霧がかかったみたいに、未来が見えない。


亜紀ちゃんがさっき言ってた運命の言葉。

何度も何度も夢見てた想い。

信じたい…。

信じちゃっていいのかな?




「じゃあ…またね」

家に着き、亜紀ちゃんと洋祐くんに手を振る。

洋祐くんに恋心がバレたのがまだ恥ずかしい私は、そそくさと家の玄関へと向かったのだった。