「そうだ!」 感動でぼんやりしていると、逞くんが急に声をあげた。 みんなの視線が逞くんに向く。 今度は一体なんだろう…。 今日はもうこれ以上ないってくらい幸せを味わった。 逞くんに視線を向けるも、頭の中はてっちゃんのアドレスと番号のことで埋め尽くされていた。 「よかったら、これ見に来ない?」 そんな中、笑顔で逞くんが差し出したのは、チケットのようなものだった。 「なにこれ?」 亜紀ちゃんが不思議そうにチケットらしきものを見つめる。