「はぁー、ビックリした。相変わらず無愛想な店員だよねー。優奈、早く座ろうー」

「うん」


亜紀ちゃんが窓側の席に向かって歩き出した。



すると…

「んっ!?」
「えっ!」

私と亜紀ちゃん、同時に声を上げる。


一番奥の席に人の姿が…。


私達が上げた声に、その人はこちらに視線を向けた。

そして、ばっちりと目が合う。


誰もいないと思っていた店内。

入ってきた時は視角で見えなかったんだ…。