「…ありゃ?優奈、ひょっとして私達、最後?」

「え…」

会場を見渡すと、ガラーンとした景色が広がっていた。
誰もいない…。


「やばっ!早く出よ!」

「う、うん!」

亜紀ちゃんは駆け足で出口に向かう。


……………。


私は最後にステージをじっと見つめた。

今日はほんと楽しかったな…。


「優奈、何やってるの?
早くー」

「あっ、うん!今行くー!」

先を行く亜紀ちゃんを、私は慌てて追いかけた。