君ニ恋シテル

話したことがあったって、覚えてもらっていたって…何も変わらない。

距離は遠いまま。


自然と瞳が潤む。
泣いてしまいそう…。

切なくて、悲しくて…。


次の瞬間、てっちゃんと目が合った。

胸が震える。


嬉しいのに、切なさが止まらない。


心はいつも素直で正直だね。



どうして、こんなに大好きなのかな…。

どうして、想いを止められないの…。


どうしてなのか、わからないよ…。

わかんない…。

本当は好きでいちゃダメなのかもしれない。

だってこんなにも遠い。

だけど…好きだよ。

やめるなんて無理だよ。

どうしようもなく、好きなんだ。


目の前で歌うてっちゃんは、今までで一番眩しかった。




切ない気持ちを抱えたまま、コンサートは止まることなく進んで行き、ついに終わりの時間が近づいていた。