君ニ恋シテル

「優奈、またシンクロじゃん!逞たちも焼きそば食べたんだね!なんか嬉しい」

「うんっ」

同じ焼きそばを食べたってだけのことなのに、こんなにも嬉しくて心が温まる。

嬉しくて、顔が綻んじゃう。


…と、隣からまた視線を感じた。

まただよー…。

チラリと隣を見ると、なぜか呆れ顔のあの子。


……………。


バッチリ目が合って、なんとなく気まずい。

とりあえず、ニコッと笑ってみた。

…絶対ぎこちない笑顔だ私。

冷たい瞳で私を数秒間見つめると、その子はふいっと目をそらす。


…うぅ、もうヤダぁ!
何度も何度も睨まれて…。
意味わかんないよ…。


そんな中、二人のMCは続く。

「最近逞はバラエティー出てるけどどう?」

「まだまだ慣れないね。どうにか笑いをとりたいんだけど…」

『大丈夫!』、『面白いよー!』と、会場から声がかかる。

亜紀ちゃんも一緒になって声を出した。


「みんなありがとー!励まされます!」

嬉しそうに笑う逞くん。