君ニ恋シテル



パッとステージが明るくなり、ついに二人があらわれた。


きゃあああああぁー!!

ファンの子達の歓声が一際大きくなる。


「……っ」

ダメだ、もう泣いちゃいそう…。

言葉にできない感動で、胸がいっぱいになった。

てっちゃんが、目の前にいる。
すぐ目の前に。

自然と涙がこぼれた。
ぼろぼろ流れて止まらない。


てっちゃんと逞くんは会場を見渡しニコッと笑った。

すると、ふとてっちゃんの視線がこちらに向けられ、目が合う。


てっちゃんは一瞬ハッとした表情を浮かべたけど、すぐに優しく微笑んだ。

しっかりと目を見て微笑んでくれた。


嬉しすぎてもう何がなんだかわからないよ…。

あっ、涙…。
泣き顔見られちゃった。


「逞っ!!」

亜紀ちゃんが叫ぶと、逞くんは亜紀ちゃんに視線を向け、ニコッと笑った。


「きゃあ!」

亜紀ちゃんは大興奮状態。


「徹平ー!!」

隣のあの子も鼻息を荒くして叫び続ける。