「マジかぁー!すげー!」

「ほんと凄いな」

そう言って笑う逞くんとてっちゃんに、私も笑顔になる。


「じゃあコンサート楽しみだなっ!」

逞くんはそう言うとてっちゃんと顔を見合せ笑った。


なんだか凄く嬉しい。
私もますます楽しみになってきた。

二人との距離がぐっと近くなった気がする。




「…じゃあまたコンサートで!」

「またね」

逞くんとてっちゃんが、私と亜紀ちゃんに手を振り歩き出す。


やっぱり…別れの瞬間は悲しいね。
胸がギュッとなる。

でも…またすぐ会えるから、笑顔で手を振れた。


「バイバーイ!」

両手を高く上げ、ぶんぶんと手を振る亜紀ちゃん。

まるで二人と友達になったみたいな感覚。

…友達とまではいかなくても、知り合いみたいな感じにはなれたのかな?

コンサートがほんと楽しみだな。

今度は覚えてくれてるかな?じゃなくて、ちゃんと私の存在を知ってもらえてるんだもんね。

こんなに嬉しいことってないよ。