君ニ恋シテル

どんどん進んでいくコンサート。


正直、てっちゃんのことばかりが気になって、全くコンサートに集中できない。


後ろからはたまに逞くんとてっちゃんの歓声が耳に入る。


時々後ろをチラチラと振り向いては楽しそうに笑う亜紀ちゃん。

私も亜紀ちゃんに便乗し、何度か一緒に振り向いては、ニコッと笑ってくれるてっちゃんの笑顔にドキドキしていた。

恥ずかしくて、頻繁には後ろを向けない。

何度も後ろを振り向く亜紀ちゃんは凄い。

羨ましいな。
私にはできないから。



…てっちゃんは、私のこと覚えてくれてたのかな?

前のイベの反応で、覚えてくれてたような気がしていたけど…それは確信ではなくて。

最初振り向いた時、二人とも驚いた顔してたよね。
でも…すぐにニコッと微笑んでくれた。


あの反応は、覚えてくれてたと思ってもいいのかな…?

そうだったらいいな…。