俺…どうしたんだ?
自分でも訳がわからない。

優奈ちゃんを抱きしめた時の感覚がよみがえる。


……………。


ますます顔が熱い。


『俺的に徹平には優奈ちゃんみたいな子があってると思う』


…逞が変なこと言うから。
ほんっと逞は意味不明なことばっか言って。



リビングに戻ると、逞はソファーで気持ち良さそうに寝息をたてていた。

はぁー…。
やっぱり寝たか。
このパターン、今まで何度あったか。

クールな見た目からは想像もつかない、子供みたいな寝顔。

逞は色々とギャップがありすぎる。

性格だって全然クールじゃない。
やんちゃで子供っぽい。

まぁ…そこが逞の良いところなのかもしれないけど。


逞にそっと毛布をかけると、またベランダへ出た。

夜風が涼しくて気持ちいい。

頭の中では、逞が言っていた言葉が何度もループする。



残り少なくなったチューハイを一気に飲みほし、そのまましばらく星空を見続けた。