君ニ恋シテル

「せーので見せようよ」

ワクワクした様子で亜紀ちゃんが言う。

「わ、わかった」


なんか急に緊張してきた…。
ドキドキする。

ハグだったら嬉しい。

でも…ハグじゃないほうがいいような。

やっぱ緊張しちゃうし…。

で、でも、ハグなんてできるチャンス中々ないし。

…でもでも!!



「いくよ、せーの!」


ぐるぐると想いが巡る中、亜紀ちゃんの声が容赦なく耳に響いた。


あー、もうわかんないや!


声を合図に、私はクジを握りしめていた手を勢いよく開いた。


運命は、神様が決めるんだ。