君ニ恋シテル

太陽の陽射しに照らされ、私も笑った。

今度は、心からの笑顔で。


「亜紀ちゃん、ありがとう!」

「そう!その笑顔!
優奈ぁ、可愛いー!」

「か、可愛くないから」

「その笑顔を徹平の前でも見せるように!OK?」

「えっ!それは無理だよぉー!」

「ダメー!」


てっちゃんの前で笑うなんて、かなり高度な技術。

平常心を保つことで精一杯な私が、ニコッなんてできるわけがない。

ましてや触れ合う時間は一瞬。

ケーキ屋で話した時は、笑顔で言えた言葉もあったけど…。

今回はきっと、わけがわからないうちに終わってしまうこと間違いなしだよ…。