君ニ恋シテル



「優奈」

「はへっ?」

あ…変な反応しちゃった。


「はへっ?って。
優奈ボーッとしてたでしょー」

「あはは…うん、少し」

思い出に浸っていて意識がそれていたせいか、変な反応になってしまった。


「あー、ほんとにハグしたいー!
優奈も徹平とハグしたいよね?」

亜紀ちゃんはニヤニヤしながら私の瞳を覗きこんだ。


「えっ!そ、そりゃあ…」

したいけど…。
いきなりの亜紀ちゃんの言葉に、頬がぽっと熱くなる。

考えただけでこんなになっちゃう私が、ほんとにハグなんてしたら、どうなってしまうのか…。