君ニ恋シテル



「ありがとー!」
「みんなありがとー!」

曲が終わると、逞くんとてっちゃんは笑顔で会場を見渡した。


ほんとにあの日、二人と話したのかな?

なんだか信じられない気分。

ウルウルしちゃう…。


「逞…」

そう小さく呟く亜紀ちゃんの目も、感動しているのかウルウルしていた。

ファンの子達に向けていた鋭い視線とはまったく違う、女の子の目。