「…お邪魔、します」

「どうぞ」



異様な光景だな。

あの間谷さんがうちに来ているなんて。


高校時代の私が見たらきっとびっくりするんだろうな。


間谷さんをリビングに通し、飲み物を何も出さない訳にいかないので、


「ねぇ、間谷さん。
コーヒーと紅茶、オレンジジュースとお茶しかないんだけど、何がいいですか?」

「あ…コーヒーで」

「砂糖とミルクは?」

「要らないわ」



…すごいな。
ブラックで飲めるのか…。

私は牛乳入れないと苦すぎて無理。

間谷さん大人だなぁ。


自分には紅茶を入れ、間谷さんの真向かいに座った。